10.27.2010

訳してみよう第2回:露露辞典показанияの定義4

手抜きにしか見えませんが…
さとう好明さんが前回の投稿にコメントを下さいました。
お返事せなあかんな、けど返事するからにはきちっと調べてからやないと悪いな…
と考えるうちに一月が経ってしまいました(さとうさん、申し訳ありません)。

いただいたコメントは従来どおり、前回投稿の修正時に公開しております。
その中の4番目、показанияの和訳は「所見」くらいでしょう、というところで、科学アカデミー版露露辞典の定義を引用して説明下さっています。
その定義の文が興味を引いた(というよりよく分らん)ので、今回はそれをお題にしてみました。

мед. Состояние организма или отдельный признак, указывающие на возможность, допустимость, необходимость какого-л. лекарства, лечения, пребывания где-л. противоп. противопоказание.
ソ連科学アカデミーロシア語研究所編『ロシア語辞典』、第3巻、273頁、モスクワ、1983年

(訳)
医.器官の状態ないし個々の兆候で、なんらかの投薬、治療、滞在[訳注―入院や転地療養を指すと思われる]が可能であり、許容され、かつ必要であることを示すもの
反意語.禁忌

拙訳に文意の取り違いがあるであろうことを差し引いても、この定義では、手の施しようのない末期的な症状を表せないようにも感じます。
それともвозможность, допустимость, необходимостьのだんご3兄弟は、
いかなる深刻な状態とはいえ患者の生命がまだ保たれている以上、回復のためのあらゆる可能性を医者であれば探るはず、という意味合いで書かれているのかもしれません。

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