7.06.2011

訳してみよう第18回~新型LEDライト

7月10日(日)にまとめて投稿!第2弾。

7月5日(火)晩のNHK露語ニュースより
Ведущая японская фирма по производству электротехники Panasonic сообщила, что она разработала светодиодный фонарь, который может работать почти 60 часов на одной зарядке.
В результате нехватки электроэнергии, вызванной землетрясением 11 марта и аварией на АЭС "Фукусима дай-ити", наблюдается усиление интереса к домашним электроприборам.
Фирма Panasonic также сообщила о разработке небольшой батареи весом всего около 3 килограммов. Интерес к малоразмерным батареям растет, так как они могут храниться дома в качестве источника энергии в экстренных ситуациях.

(コーシカ訳)
日本の大手電機メーカ・パナソニックは、1度の充電で約60時間の点灯が可能なLEDライトを開発した、と発表した。
3月11日の地震と福島第一原発の事故により、家電製品への関心の強まりが認められる。
パナソニックはまた、重さが約3kgしかない小型電池も発表した[訳者注―既に開発は終了し発売可である旨、日本語原文にて確認済]。小型電池への関心も高まっている。緊急時の電源として各家庭に置いておくことができるためである。

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むぅ、やっぱり持ち運び可能なライトかい。
1回の充電で、とか動きそうなことは言うとるとはいえ、
светдиодный переносный фонарь
とやった方が誤解がのぉてええと思うけどな…

(科学アカデミー4巻574頁、фонарь)
1. м. Осветильный прибор, в котором источник света окружен стеклом, слюдой и т. п. (полностью или частично).
Комнатная висячая лампа, по форме напоминающая такой прибор.
2. просто. шутл. Синяк на лице от побоев, ушиба.
3. архит. То же, что эркер.
Стеклянный просвет в крыше для пропуска света и вентиляции.

синя"к 打撲による青痣
побо"и 殴打
уши"б 打撲
などが見つかりました。なほーとか、なほーとか。

(科学アカデミー2巻163頁、лампа)
1. Осветительный прибор различного вида и устройства.
2. Прибор специального назначения, различного вида и устройства.

фонарь と лампа の結局違いは分かりませんでした。
前者の方が慣例的に照明全般に使えそうです。
また天井をはじめ、建物との相性が良さそうです。
後者は持ち運び可能なものも含んでいそうですが、
ある特殊な用途の照明を指すために使われることが多そうです。

3 件のコメント:

さとう好明 さんのコメント...

7月11日にさとう好明さんよりコメントをいただきました。
ありがとうございます。

個人的には原文に間違いがあるように思います。このロシア語を作った人がфонарьが何かよく理解していないのではと思います。パナソニックが開発したのは、LED電球だと思います。そういう前提で書いて見ます。
Фонарьというのは懐中電灯がよく使われますが、
船舶用語としてはогонь, светильникとともにライトのことです。
Фонарь заднего хода(後進用ライト)、
боковой фонарь(サイドライト)、
сигнальный фонарь(シグナルランプ)、
носовой огонь(船首灯)で、
一般的に家庭などのライトはсветильникを使います。
一方電球はлампа (электролампа)を使うのが普通です。
それとфонарьを青あざと露和辞典で訳しているようですが、
これは俗語でいわゆるアオタンのことです。

以上 さとう

コーシカ さんのコメント...

いつもコメントありがとうございます。
遠方への営業で疲れがたまったのか、メールの確認が遅くなり、申し訳ありませんでした。

>パナソニックが開発したのは、LED電球だと思います。
いえ。NHK以外に他誌も確認しましたが
どうやら持ち運び可能な懐中電灯的なもののようですよ。
家電Watch
MSN産経
(日経等も取り上げていましたが、残念ながら既にリンク切れです)

>Фонарьというのは懐中電灯がよく使われますが、
>船舶用語としてはогонь, светильникとともにライトのことです。
そうなんですか!いつもながら勉強になります。
こちらに挙げてくださった例を活かしたいので、このやり取りごとブログに反映させていただきます。

>一般的に家庭などのライトはсветильникを使います
ヤンデックスでさっと見た限り、
われわれ一般家庭のそれも含めた照明全般、
という使われ方をされておるように感じました。

>電球はлампа (электролампа)を使うのが普通です。
なるほど!
道理で露露の定義にガラスで包まれているという件が出てくるのですね。
反射鏡と勘違いしておりました。
линейные лампы 直管
галогенные лампы ハロゲン球
компактные лампы 電球型蛍光灯
といった使い方を露語版ウィキペディアで知りました。
ロシアでの蛍光灯の種別[白色、昼光、自然光、寒色、暖色]といったことも書かれていました
(今に始まったことやないけど、アホみたいに詳しい…)。

>фонарьを青あざと露和辞典で訳しているようですが
いえいえ、ЗиРではそう訳されていますが(834頁)、
岩波(2,102頁)、研究社(2,525頁)とも、あくまで俗語ですよ、と断った上で青痣との意味を記載しています。
笑えるのはお堅いジルの表記で、
ロシア語の俗語かつおどけた言い方では青痣という意味で使われることもある語、фонарьは、日本語では「あおあざ」という、
というように読める大真面目な定義が挙げられています。
いや、違うし(笑)
さとうさんが仰るように「アオタン」とかが元のニュアンスからしても正しいやろ

さとう好明 さんのコメント...

7月14日にさとう好明さんより追加のコメントをいただきました。
ありがとうございます。

照明というのはосвещениеというのが、一般的な言い方です。

以上   さとう