5.01.2013

使ってみよう第3回~ 空打ちхолостой ход

久方ぶりに「使ってみようシリーズ」更新でございます。]
холосто'йは「独身」の意味ですが、機械関連では「空回り、空転」などの意味でも使えるようです。 空転なんて言われちゃあ鉄キチの言語屋として黙っていられませんね。 

 空回り、空打ち、空転 холостой ход


5月27日にさとう好明さんよりコメントをいただきました。いつもありがとうございます。

以下さとうさんからのコメントはコーシカの返答は緑で追記します。 

コアのボディが噛みこんでしまってシャンクから外れない場合は、上向きに空打ちしてください。 

【露文その1-1】 
Если невозможно развернуть тело сверлильной коронки со хвостовика, то сделайте несколько холостых ходов вверху. 
【露文その1-2】下記英文その1に表現を合わせてみました(2013年6月5日追記
Если невозможно развернуть тело сверлильной коронки со хвостовика, то обратите перфоратор к вернюю сторону и дайте его работать несколько раз, но при этом ничего не просверлите.
 【英文その1】 
When it is impossible to release and detach the core-bit-body from the shank, operte the perforator in several times to upper direction without drilling any material. 

(車輪とレールとの間での)空転を防止するため、この電車は砂撒き装置を備えている。 

【露文その2-1】 
Чтобы предотвратить холостой ход между колесами и рельсами, этот электропоезд снабжден приборы для впрыскивания песков. 
【露文その2-2】 
Для предотвращения холостого хода между колесами и рельсами, этот электропоезд имеют приборы для рассеяния песков. 
【英文その2】 
This train has the injection equipment of sands to prevent slipping between the wheels and the rails. 

車輪の空回り(スリップ)はбуксовкаです。 

этот электропоезд снабжден приборы というのは文法的におかしい。снабжён приборамиならまだ分かりますが、 
приборというのは計器を示すのが普通で、装置という意味はないと思います。
 砂をまくというのは、
Поезд посыпает рельсы песком для увеличения сцепления с колёсами というのが普通だろうと思います。 
ご指摘ありがとうございます。やはり盛大に間違えておりましたか… 
あまりに当たり前なことを書いてしまったので、教えていただいた表現を基に別な文を作ってみます。

(こちらは空転つながり)

 非常時には、走行中の列車が600m以内で停車できるよう、アルミナでできた特殊な砂を車輪とレールの間に撒いて摩擦力を高める。 
【露文その3】
 В чрезвычайной ситуации специальные алюминатные пески впрыскиваются между колесами и рельсами для увеличивания силы трении, чтобы остановить едущий поезд в рамках 600м. 
В чрезвычайных ситуациях специальный глинозёмистый песок посыпан на рельсах для увеличения сцепления с колёсами с целью остановить едущий поезд в рамках 600м. 

アルミナはглинозёмです。

 非常時は複数にすべきです。単数だと具体的な1回の非常時ということになります。一般的に複数形となるのは、不定(起こるかどうかが分からない)ときに使われるというのが、私の考え方です。 
ありがとうございます。ご指摘を受けて書き直してみました。

【英文その3】

 In emergency cases, the specific sand made from alumina will be injected spread between the wheels and the rails to make the running train stop within 600m, increasing the friction force. 

「砂を撒く」といっても実際には吹き付ける装置のようですから 射出成型 injection moldingから連想してвпрыскиваниеを充てました:燃料噴射なんかにはこの語が使えるみたいです。 

まあでも、между колесами и рельсамиとどこに撒くか明記しておるので рассеятьとか(вы)пускатьでも間違いではないような気もします(特に後者はロケットの打ち上げの意味でも使いますし)。とはいえ意味が広いせいかinjectionほどの勢いを感じないので外しました。 

射出成型や燃料噴射と砂まきでは、全然違うと思いますが。 

ご指摘を受けて考えてみました。射出成型も燃料噴射も閉ざされた空間内での出来事であるのに対し、砂撒きは開かれた空間で行われる作業であり、性質が異なりますね。 教えて下さったпосыпатьも 「по少し;薄く」、「сыпать(粒を)こぼす」で「ふりかける」という意味合いですね。対して当初使っていたвпрыскиватьсяは「в中へ」「прыскивать液体をはねかける」「ся再帰;受身」で「注射;噴射」の意になり、英語のinjectionも同様にinで始まっていて内側への動きを指していると感じます。

(動詞посыпатьについてさとうさんより6月6日に追加のコメントをいただきました)
посыпатьですが、
不完了体сыпатьの完了体はсыпнутьであり、
посыпатьыに力点があれば、完了体、аに力点が来れば不完了体です。
御教示ありがとうございます。
посыпатьだけをぱっと見ると、完了体をつくる接頭辞поがсыпатьについているかのように見えますものね。

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