6.07.2006

京都駅で

 今日は外国の方とたくさん話してきました。京都駅は世界の観光都市・京都のターミナルだけあって、外国からのお客様がかなりいらっしゃいます。朝から日暮れまで色々な人に話しかければ英語力は相当鍛えられると思います。必要なのは積極性と土地勘、道案内に必要な表現と相手の必要を聴き取る耳です。あと京都から120円区間の乗車券もお忘れなく(入場券は2時間で無効ですが乗車券は発売当日限り有効ですから)。

 事の起こりは17時過ぎ、通勤帰りの京都駅。止せばいいのに時刻表を見ると「京都17時09分発のぞみ34号東京行き(500系)」の文字が。すぐに入場券を買って新幹線ホームへ直行しました。
 今日の日記のネタに!と500系に携帯カメラを向けますがシャッターのタイミングが合わず失敗。時刻表を見ると1時間後にのぞみ41号博多行きが来るようです。…1時間。う〜む入場券に120円払とるしな、このまま帰んのも癪やなぁ。けどなぁ…と迷っているうちにも新幹線はくるわくるわ。行き先表示板を見ると見事にのぞみばっかり。ひどいときは「ドアが閉まります、ご注意下さい」と放送が鳴っている時、既に次の列車が入線しようとしてました。ここわとぉきおですか…そこまでやって乗客は集まるんか、と首を傾げたくなりますがどの列車もかなりの乗車率。日帰りで用事を済ませたい、今日中にあれもこれもしたい、などなどの横着が、時速270キロで3分間隔の運転という現代の奇跡にまで昇華しています。
 新幹線のメタメタなダイヤを尻目に700系を撮っていると、ホームの端で同じく新幹線を狙っているオーストラリアはブリスベーンから来たから来たおっちゃんと鉢合わせ。実はオージーイングリッシュを耳にしたのは初めてです。意外と聞きやすかったです。気付いた特長は、「ei」が「ai」になるお約束の他に、「s」を有声音(濁音)で発音することでしょうか。それはさておき
 英語が出ません!何か言おうとするとまずロシア語が出て来てあとはしばらく真っ白。必死に代わりになりそうな英単語を探りながらたどたどしく話してました。それでも終始笑顔で応対して下さいました。
 かなり鉄分の濃い方で、外国人向けJR全線フリーパスみたいなものを使って日本の汽車旅を楽しんでらっしゃるようです。JR東海からもらった地図を片手に(山陰線を指差しながら)「ここは海沿いやから車窓がきれいやろねぇ」とか、「明日から九州・熊本へ行くんやけどSLのあそBOY乗るん楽しみやわぁ」とこれからの旅程を語って下さいました。「この時刻表な」と今度は彼から「あそBOYの時間が載ってへんのやけど、どこ行ったら分る」というご質問。あの列車はJR九州の管轄なので博多か熊本の駅で手に入ると思います、と答えておきました。その後、京都駅はJR西日本の駅ですけど新幹線ホームはJR東海の管轄なんですよ、という話から、オーストラリアも地域ごとに鉄道会社があるんやで、話が弾みました。
 え、もっと鉄分の少ない話題は無いんかって。日本のお店では丁寧にお辞儀をしてくれるんが感じええねぇと感心してはりました。
 さて、ええ加減に帰ろうとコンコースへ降りますと、荷物を抱えた外国の方が道に迷ってらっしゃいました。ホテルグランヴィア京都へ行きたいとのことだったので、だったら七条側に出た方がいいですよと(やっぱりたどたどしく)案内してあげました。家帰って地図を見て、やっぱり真ん前まで連れて行ったげた方が良かったなぁと思ってます。
 通訳ガイドの資格を取ったら英語も真剣にやらなあかんなぁ、と心に誓った夕暮れでした。

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