7.27.2006

Смотрите, не простудитесь!/風邪にご注意ください

Здравствуйте, дорогие друзья! Как ваши дела? В Киото, наконец, лето наступило и каждый день очень жарко. Однако, нам всем нужно смотреть, чтобы не простудиться. Так как все создать прохладу с помощью кондиционера. У меня чуть болит горло с понедельника, хотя достаточно спал в конце последней недели. Думаю, что винавато одно место на работе, где всегда прохладно благодаря кондиционеру. Всем другим, может быть, прохладно благодаря ему, а мне же холодно ИЗ-ЗА его прямого ветра. Я, в общем, живу при окружающей температуре и пользуюсь кондиционером только, перед сном или когда друзья ко мне приходят. На самом деле, я плохо переношу кондиционер...

Вы, друзья, позаботитесь о себе, чтобы не повредить здоровью.

皆さんこんにちは。いかがお過ごしですか。京都もようやく夏が来て毎日も〜のすごく暑いです。ですが、風邪をひかないように気をつけなければなりません。涼しくなろうとみんなが必死にエアコンを使うからです。コーシカは週末に嫌っちゅうほど寝たのに喉が痛いです。職場にいつもクーラーが効いて涼しい所がありますがそこのせいやないかと疑ってます。他の皆さんには涼しいかもしれませんが僕には風がもろに当たって寒いです。僕は基本的に外気温に会わせて生活してますので、寝る前や友達が来た時くらいしかエアコンは使いません。てゆうかエアコン苦手です…

皆さんも体調を崩さないようご注意ください。

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 お昼ごはんから戻ってくるとどこからかピアノの音が。お?誰かネットラジオでジャズでも聴いてはるんかな、と耳を澄ますこと約1秒。
僕の携帯やん!
家族と親しい友人のメール着信音・ホットペッパーCMの「居酒屋クーポンのうた」の前奏でした。
ちょっぴり焦って涼しくなったお昼下がりのひとこま。
ちなみにその他のメールは鉄道唱歌です。

7.19.2006

辞書のはしご

7月6日付けの記事に対するさとうさんのコメントについて。
 コメントの中で「説明する」を意味する語をたくさん挙げて下さいました。公開に先立って裏を取るためにうちの辞書を総動員すると面白いことになりました。今日はそれをもとに、うちにある辞書の特長について少し書いてみようかと思います。

・岩波の場合
 まず、このところ最もお世話になっている岩波。残念ながら今回は使えません。1077頁の「объяснить」の項に類語解説がありますが、撫でる程度にしか違いが記されていません。各々の語の項目を当たっても、この度は簡潔をもって鳴る説明が仇になっています。
 岩波の名誉のために言いますと、岩波の辞書は、力点も含めた語形変化を調べるのにとても便利です。この点では研究社などまるでお話にならないとさえ言えます。

・研究社の場合
 研究社の強みは、とにかく説明が多いこと:ええ、そりゃもう辞書見る気をなくさせるくらいに…。それだけに今回のような「え、どう違うん?」とからくりを解きほぐしてゆくような場合には力を発揮します。1275頁の「объяснить」の項に付属の類語の説明こそすっきりしてますが、各単語の定義は割としっかり書いてあります。

 岩波、研究社ともに、вбить, вдолбить の項目はあるものの、最初から голова の成語として引いた方がはるかに速いです。ところが和露辞典で(うちには研究社のと講談社のがあります)「叩き込む」を引くと、なぜか当たり前のように вбить, вдолбить が出て来ます。


ではロシア製の辞書はどうでしょう

・ジル*の場合
*ザルービン/ロジェツキィ『露和辞典』русский язык
 この辞書はロシア人の日本語使いを念頭に編んであるので類語解説などという日本人への配慮はかけらもありません。ただ、вбить, вдолбить のような口語も「頭に叩き込む」の意味で取り上げられており、いちいち голова まで飛ばなくても意味が分かるという、ロシア製ならではの?強みがあります。

・オジェゴフ#の場合
#Ожегов С. И. «словарь русского языка», русский язык

 ジルを補完するかたちで、вбить, вдолбить のみ参照。例文に в голову との結合が挙げられており、ロシア人にとっては馴染みの深いことばなのかもしれんなぁ、ということを伺わせてくれました。

7.06.2006

самое тяжелое время в день/一日で一番辛い時間

Когда вам тяжело в день? Мне во втрой час, когда меня клонит ко сну сильно... Сегодня в то время, я обучался, как пользоваться аппаратом. Несмотря на объяснение старшего, почувствовал от сердца, чтобы он тотчас прекращал разъяснение и позволял мне поспать хоть бы минут на 5. При всем моем капризе, обычно борюсь с легином сна, чувствуя себя виноватым. Если он бы не кратко сказал, я бы упал и уснул...
Чтобы я не заснул только после обеда, мне нужно заниматься каким-то очень опасным делом (хотя нынешная работа достаточно опасна...) или слушать русский язык (эй!).

Как вы справляетесь с сонливостью после обеда?

 みなさんにとって一日で最も辛い時間はいつですか。僕はお昼の1時から2時の間です。う〜、この時間帯は激しく眠い…。今日はそのころ、装置の使い方を教わってました。先輩が説明して下さっているにも拘わらず、今すぐ説明やめて5分でええし寝さして、と心から思ってしまいました。なんぼコーシカがわがままな奴やゆうても、いつもやったら「ああ、申し訳ないな…」と思いながら懸命に眠気と闘います。説明が簡潔やなかったらくずおれて寝てしもたに違いない…
 お昼休み後に眠ならんようにするには、ものすごい危ない仕事をするか(今のお仕事わりと危ないんやけどな…)ロシア語を耳にするくらいせなあきませんね(こらこら!)。

 お昼休み明けの眠気、皆さんはどう対処なさってますか。

7.04.2006

秩序 ─ ソ連国民がスターリンに求めたもの

はじめにお詫びします:
腹立ちまぎれに書いてますのでメチャメチャな文章です。読んでも大して面白くないですよ。


 不愉快なものを見ました。警察が原付の交通違反を取り締まっていたのですが、そのやり口に頭にきています。特に喧しくもない(といってもノーヘルか中学生辺りが乗ってると思われる)原付にそ〜っと近付いて、いきなり赤色灯を点けてサイレンを鳴らし、しばらく追いかける。原付には振り切るだけの力も技術もあるはずがなく、パトカーも別に捕まえてどうこうしようという素振りは微塵もないように見受けられました。まあ、たいがいにせえよという意思表示なのでしょうが、僕には弱いものいじめに見えます。
 深夜にも拘わらず街の福祉を気遣うその職務に携わって下さっていること自体にはもちろん頭が上がりません。それでも ─ とあえて言います ─ あんなことにガソリンを使うのであれば、暴走族など広く深く有害なものに対してもっと強く出てもらいたいものです;警察には装甲車も催涙弾も放水銃だってあるでしょう。
 ところが実際に警察がそんなことをやるとまず間違いなくマスコミに叩かれます。「国家権力による暴力」とか「警察国家化へ警鐘;知識人◯人のアピール」といった”清く正しい”世論によって骨の髄までえぐられることでしょう。警察官ひとりひとりが陰に日に、秩序維持に日夜どれほど心を砕いているかといったことは針の先ほどにも取り上げられることもなく!

 さて、ここで事例をひとつ。ある国では皇帝の支配が次第に圧政的になってゆき、革命が起こりました。革命政府は「無理強いをするから人は悪くなるのだ」という発想のもと、警察や鉄道、工場長から教師に至るまで、ありとあらゆる権威を否定しました。どうなったかはお察しの通り。数年を待たずして革命党は手のひらを返し、統制が強められました。それでも一度緩んだ空気はそう簡単にはピリッとはしてくれません。革命家たちも手詰まりを気にするでもなく、革命の未来はどうあるべきか、と未来への理念ばかりを論じ合っていました。
 一般民衆にとって革命家のことばは魔法使いの呪文。彼らの言う”りそうきょう”というものも「なんか良さそう」という程度にしかわかりません。彼らにとってはそんな絵に描いた餅よりも、食べられるパンの方がよほど切実な問題でした。革命党には民衆出身の者も多くいましたが彼らとてやはり指導者たちの言っていることはよく分りません。そんなでしたから、革命とはどういうものかをわかりやすく示してくれるリーダーに人気が集まるのも無理はありません。彼は裏方として革命後の党の屋台骨を支えて来ました ─ その名をスターリンといいます。

 あたりまえのことがあたりまえの社会を ─ ただそれだけをロシアの民はスターリンにまず求めたのではないでしょうか(そんなささやかな思いがどこでどう狂ってあの血も凍るような時代へと進んでいったのかについてはいまだ論争の最中です。あるいは望蜀ということかもしれませんね)。小泉首相は強引さが批判される一方で多くの支持を集めてもいます。われわれ日本人も強力なカリスマを、淀んだ社会の風通しを良くしてくれる個人を求めていると言ってよいでしょう。でもそれにすべてを肩代わりしてもらいたいと感じるほど頼ってはいけません。スターリンが命を吹き込んだ支配機構がどれほどの血を求めて来たか、スターリン自身を含めその頂点に座していた人々がどれほどの孤独のうちに死んでいったか。ソ連の歴史は、人は自ら持つ自由という権利を何者にも侵させてはならず、自分はなぜ、またいかに生きるのかを見定める義務を全うすべきであることを、もっとも悲しい仕方で教えてくれているような気がしてなりません。
 自らの自由な権利を主張するのはまことに結構ではあります。しかし自由は他の人の自由をも尊重する仕方でこそ行使されるべきであり、そのためにも各人は、この世界に自分が存在する意義は何かを見定め、自らの能力を惜しみなく用いて他の人に貢献する義務を果たすことに努める必要があります。

 要するに何が言いたいん?
 警察はああいう姑息な真似なんかせんと堂々と犯罪を取り締まってくれい、あとマスコミも警察が盛大に職務を果たしたから言うてそれにいちゃもんばっかつけんといてくれい(イスラエル軍ほど派手にやっとるならともかく)、それぞれの社会での役割を見極めてやな、できることを精一杯やって、その働きに互いに感謝を表すくらいの余裕を持とうや!ということです。

7.02.2006

空耳とアラビア語の響き

そら・みみ【空耳】
1、物音や声がしないのに、それを聞いたように思いちがうこと。幻聴。(広辞苑)

 日本のネットで空耳と言ったら、まずはマイヤヒーことモルドヴァ発のヒット曲O-zoneの『dragostea tin dei』、これと双璧を成すのがドイツはジンギスカンの『めざせモスクワ』。両曲とも無惨なまでの空耳ぶりで思わず涙が出てきます…おかしくて(笑)。知名度はいまいちですがロシアからはお騒がせコンビ・t.A.T.U.の「нас не догонят」が犠牲になっています(直訳は「私たちに追いつけない」ですがどう訳すのがいいんでしょうねぇ)。
 それぞれモルドヴァ語、ドイツ語、ロシア語と日本ではそれほど馴染みがない言語の曲ではありますが、ヨーロッパでのヒットなどもあって日本でもすっかり有名になった曲ばかりです。ところがそこはB級文化。いつの間にやらアラビア語の空耳が秘かにブームになっていました。今年の2月頃になんとリビアの国歌が某巨大掲示板の住人の注意を引いたのです。

リビア国歌

…笑ってばかりでもアレなのでアラビア語の響きの印象について。まず破裂音がもの凄く強烈に発音されます:カ行やタ行などの音の前に「ッ」が入る感じだと思って下さい。アラビア語やヘブライ語を聞いていて感じる息が詰まったようなしゃべりは実はそれほど破裂音を強く出していることの現れです。そこへ持って来て唇の先から喉の奥まで使って発音をしますのでとても力強い響きの言葉です。良く言えば金管が吠えるブラスバンド、悪く言えば急加速急停車を繰り返す車のようです。音の力強さならハングルも決して負けてはいません。ただハングルは力強い短音が氷柱の列の如く鋭く突き出ているような印象を与えるのに対し、アラビア語は長音が多く、文全体も砂丘のような緩やかな起伏をもって話されてゆきます。
 時に無骨なまでに力強いアラビア語。なかなか味のある響きが僕は結構好きです。

注意;コーシカはアラビア語は知りません(文字は読めます)。

参考頁
世界の国歌ガイド〜国歌歌詞 | 社会主義人民リビア・アラブ国
リビアの国歌のちゃんとした歌詞が紹介されています。本当は中国の国歌なみに勇ましい曲です。
極私的名曲?その16 ─ 世界の国歌を聞き比べる
リビアも含め世界中の色々な国歌が紹介されていて興味深いです。
NHK ONLINE Arabic
アラビア語の音が聞きたければまずはここからどうぞ
NHK外国語講座 アラビア語会話
NHKもようやくアラビア語を取り上げるようになりました。ロシア語と並んで応援したいですね。

7.01.2006

ロシア式ビジネス狂騒曲 ─ アヴォーシ=何とかなるかも

 え〜ようやく読み終わりました。さとう好明さんの新著『ロシア式ビジネス狂騒曲—アヴォーシ=何とかなるかも』について僭越ながら感想を書かせて頂きます。

 この本はさとうさんによるロシア素描です。日本に居ながらにしてロシアの土のにおいを感じられるような本を書くぞ!!…とまで勢い込まれたかはともかく、35年にわたってソ連・ロシアビジネスに携わっていらしたご経験を基に、時に苦笑いをしながら、楽しんで書き綴ってゆかれた跡が随所に窺えます。描く気満々の画家のスケッチブックを見ているような愉快な気分になってきます。
 ロシアビジネスをちらとでも考えていらっしゃる方は是非お読みになるよう強くお勧めします(もちろんロシア語通訳になろうなんて人は必読です)。最悪、2章と5章をつまみ読みするだけでもためになります。真剣にロシアとの取引をお考えの方はランポポーに相談のメールを出しましょう。あれだけの経験をお持ちの方に、そしてそれを惜しげもなく公開して下さる方に相談しない手はありません。
 ビジネスの章も含め、全般にロシア人気質についての描写がほとんどを占めていますから様々な読者にとって興味深い内容となっています。個人的には、警官とのやりとり、経済展望の大枠の掴み方などがとても勉強になりました。「若者のみならず特にロシアでは人と違うことをする人に対しては称賛ではなく、猜疑心を持って迎えることが多々ある」(52頁)。このくだりは驚きと共に読みました。ロシアはなんでも受け入れて”ロシアにしてしまう”というイメージがあったので意外でした。ロシア人と日本人、違うようで似ている所が結構あるように思えます。
 『アヴォーシ』は意欲作ですが惜しい点もあります。ひとつは参考文献や読書案内が挙げられていないことです。内容から推して参考文献はほとんどロシア語のものだろうとは思います。しかしロシア語の読めない読者がさらにロシアについての知識を広げられるよう、例えば山川のロシア史など日本語の関連資料を提示してあるともっと良かったと感じます。あとは本当に初心者が、例えばロシアの首都ってどこだっけ?くらいの人だと読んでもわからないところが多いような気がします(もっともこれはお互い様ですが)。ロシアのことはあまり知らんなあ、という方は『地球の歩き方』の巻末資料などに目を通してから読むとかなり楽しめるでしょう。

…と色々書きましたが、あれだけ幅広い内容を200頁に絞ってゆくのは並大抵のご苦労ではなかったでしょう。それを思うとたった1週間で読んでしまってその上ケチまで付けるのは心苦しくもあります。さとうさんとしても、ロシア気質では出版を引き受けてくれる所があるか不安だったので、焦点が絞られていないという批判を覚悟の上で、書ける時に書けるだけ書いておこうという苦渋の選択だったのだとお聞きしました。この『アヴォーシ』を見て「なんだ、これくらいなら俺も書いてやるぞ」、「私だってこんな経験したんだよ」と、ロシアに向き合って来られた方々が血の通った情報を発信してくれるようになるといいですね。